適応への努力

私は内向的な人間で、グループでわいわいは苦手で、少人数での深い会話や関係を好みます。もともと落ち込み易い性格でしたが、競技スポーツをやっていた時期はそれを押し込んで無理していたので、引退して競技から遠ざかった時期に、その反動と虚無感で無気力になりました。

また、1回目の結婚はそんな穴を埋めてくれる人を選んだと思ったのですが、結婚2年目に彼の故郷中国に帰ったことで、婚姻生活が破綻しました。

当時はそれが正しい事だと思い、選択したのですが、30目前にしてバツイチになり、離婚した夫は中国人男性という事実は、自分の考え方、生き方、選択全てに疑問を抱くきっかけになりました。

こうなってしまった流れは大体こんな感じですが、去年トライした中国は失敗に終わり、8ヶ月のリハビリ期間を経てまた中国に戻りました。

変わらない選択も自由です。家に一人でいて、夫の帰りを待って、夫とだけ話して、それは一番安全で、でもちょっとつまらない生き方。

周りの駐在妻のように(みんな外人だけど…)ワークショップやコミュニティに参加したり、お茶に行ったりするのは面倒だけど、中に入ってしまえば友達が出来て楽しいかもしれない。

ディーのママとはイギリス以来連絡を取り合っていて、いつも優しく声をかけてくれて、気遣ってくれます。そんな義理のママに、頑張ってお友達を作りなさい、と励まされてしまい、少し反発心が生まれたものの、後からジワジワ罪悪感のように、彼女の言葉が響いてきます。

彼女のように、人の良かれを思って、一切悪いことを言わない人間は、その言葉に時折スーパーパワーをもたらせます。

ちょうど同じタイミングで、ディーの同僚の奥様に、中国絵画のグループに入れてもらう機会があり、勇気を出してお絵描きクラスに行くことになりました。

行ってみると水墨画教室で、見たこともないような豪邸に住む中国人のお金持ち奥様が開催するホームワークショップでした。

メイドが2人もいて、1人は子守専門、1人は家事専門、お茶菓子で出されたアメリカンチェリーは、日本で買うより新鮮で美味しく巨大で、とんでもなく高価な事が想像出来ました。

集まった主婦の方は皆さん上品で、英語もそこそこ伝わるし、自分達が抜群に余裕があるので、変な嫌味や意地悪さがなく、大らかで育ちの良さを感じました。

水墨画に興味がある訳ではなかったのですが、子供の頃通った習字教室みたいな感覚で、お手本にそって模写して、とてもリラックスでき何かを内側から吐き出したような、不思議な達成感も感じました。

一回の値段がとても高いのですが、また行こうかな、と思えた楽しい時間でした。

パーティや子供のお誕生日会なども良くあり、誘われるのですが、いつもお断りしていましたが、今年は頑張って参加しています。

ネイティブの集団に日本人が1人混じるのは、かなりの辛抱が必要です。まず、自分がバイリンガルで無い限り、100%彼らの会話(スラングを含めて)を理解するのは不可能。1-2秒遅れて理解する会話に、タイミングよく相づちを打つのも至難の業です。でも、頑張る。わからないフリも分かるフリもしないのです。自分のまま、聞けなかったら会話からドロップアウトして思考を空中浮遊させます。

何事も時間と努力が必要。聞き取りにくい人がいるのなんて当然。その場に行った事に意味があると思うようにしています。

つい先日、彼の同僚のイギリス人とアメリカ人のカップルの婚約パーティーに参加しました。

新郎になる男性がスピーチで、こんな事を言っていました。中国に来たからこそ、こんなにたくさんの、心の広く、考え方の柔軟で、偏見がなく、何事にも果敢にチャレンジし、リスクを恐れず、ウェルカムな人達に会えました、と。日本もイギリスもアメリカも先進国なので、そんな場所から中国に来るのはとても困難な訳です。でもその困難な中国で仕事をして、生活をして、友達を作るには、自分自身が多様性に富み、受け入れの気持ちを持ち、心を開いていかなければならないのだと、気付かされた瞬間でした。

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