みんないなくなっていく〜コロナウイルス③(新型肺炎)SARSをこえる脅威。中国での実態、感染予防と対策

引き続きひとけのない北京です。旧正月は一応終わり、一般の皆さんは出勤しているはずですが、人はどこへ?道路はガラガラ、毎日渋滞で大変だった都市部への高速道路もガラガラです。

地方出身のアイさん(阿姨=メイド)問題。実家に帰ったきり戻って来れない人、感染が怖くて来て欲しくない等、需要と供給の崩壊

他の省では、自分の住んでいるエリアから出られなくなった人が結構いて(政府や住宅地の管理人が出入りを制限してる)メイドさんを雇っている人は自分のメイドが田舎から帰ってこれないのにお給料は払っている、なんて状態になっています。不在で実働なしでいつまで支払うのか、という労働協定の問題も出ています。メイドは大抵年契約で、短期だと単価が高く、長期は安くなりますが、春節には红包と呼ばれるお年玉を支払う習慣があります。中国人同士だと払わない家も結構あるそうですが、言語が達者でない外人は、他人を家にあげるのも留守にして家事をお願いするのもリスクが伴うので、家に出入りする人間にはハッピーに働いて貰いたいと、支払う人が殆どです。

ウチの夫も今そうですが、新型肺炎対策で自宅待機のリモート勤務をすることになった外国人は結構いて、普段は家にいないから家事や子守をお手伝いさんに頼んでるけれど、子供も学校が休みで家にいるし、メイドが今だけ必要無くなった、という人は、自分が雇用主から給与を貰っている限りはメイドにも払うが、これ以上待機や無給休暇が増えた場合には、もう他人に構ってられないよね、と考えています。

逆に北京近隣の出身で北京に戻って来ているけれど、住み込み以外のメイドは通勤に公共交通機関を使うので、自分の家にウイルスを持ち込まれるのではないかと、今は来ないで欲しいとお断りする家もありますし、早々に家族全員で自国に帰ってしまって、家の維持だけ頼みたいから、メイドに豪邸に住まわせ、自由に一人住まいを満喫している、なんてケースもあるようです。

我が家はラッキーにもお手伝いさんがいないので、そんなゴタゴタは無かったのですが、色んな人が肺炎のおかげでトラブルを抱えています。旧正月のお年玉分を入れて13カ月の給与をメイドに払う外人が多い中で、なんで中国人メイドは中国人ではなく、外人宅に勤めたがるのか、わかる気がします。また、そんな太っ腹な外人雇用主をうまく利用し、住んでいる所から出られないから働きに行けない、と嘘をつく悪質な人もいるようで、どうやって外出禁止を確かめるのか?というのも課題になっています。

学校の閉鎖と開校の延期で、子連れファミリーは祖国に。家に引きこもるのも辛い

一月いっぱいまでは様子を見て中国にいた友人達が、子供の学校の開校が延期され、続々と帰って行きました。特に夫の会社はイギリス系外資なので、知り合いのイギリス人ファミリー達は、政府の『イギリス国籍の皆さんは中国から撤退する事をお勧めします』というアナウンスで、最終的な見切りをつけ、仕事をしている旦那さんを中国に置いて、みんな帰って行きました。

BBCのニュース
夫がこれを見て興奮して
政府がイギリス人は中国から退散せよって
言ってる!と大騒ぎ

子供がいる家族は、家に一日中居る事に苦痛を感じて、外食も怖くてできないし、買い物も感染するんじゃないかと気を遣うと、外で子供を遊ばせられないので子供が家で暴れるし、もう我慢の限界だ!と、口々に言っていました。私も旦那と家に引きこもっていて、限界に近づいています。妊婦でもないのに一日中ゴロゴロしていてイライラします。

北京の学校事情ですが、まず上海の開校が遅れると発表になり、他省も追いかけるように三月開校になり、北京でも2月いっぱいの閉校が決まりました。北京のある大学では、五月まで開校しないというところも出ていて、新型肺炎コロナウイルスの猛威を考えれば当然ではありますが、本当に2月で済むのか?と、毎日増えるデータを見ながら不安に思っています。

ウイルスの分布と対策法

毎日3-4000件増える症例
確定していないケースは同数近くある

ウイルスの分布図を見て、今回のウイルスが南中心ではなく、湖北省を囲んで満遍なく広がっていることがわかります。

新型肺炎コロナウイルスは、寒さに強いと言われていて、逆に熱と湿度に弱いようで、喉が渇いた状態にならないように水分を頻繁に取る事が推奨されています。いつでもなんでもお白湯を飲めという中国人ではありますが…。また56度の熱で30分以上煮沸消毒をすると死滅するそうです。(下は百度-baiduの予防ページから)

肉類は56°以上で30分の加熱
サラダや生物は食べないように
料理や食事の前は手洗いを
お箸は取り箸と分けて使って、食器は消毒を

また、感染は主に咳やクシャミ、直接や間接的に触れることで起こるので、公共の場は全てアルコール消毒されています。町中塩素消毒の臭い。お店に入る場合もマスク着用を促されます。

手すりやボタンは触らない、外出時には目や鼻を触るのは避ける
どこで感染者が出たかのマップ
近寄らないようにしよう
中国のネットの発達に感謝

世界のメディアが報じる新型肺炎と、中国の淡々とした報道

CNNのニュースから
SARSをこえたとの報道
数字は中国のデータと変わらないが、
なんだか中国国内より大袈裟に聞こえる

自分が中国にいるから、あんまり深刻だと思いたくなく目を背けているのか、中国以外の国が大袈裟に報道しているのか、いまいち分からないのですが、CNNとBBCを見比べると、BBCのがより事実主体で、国内ニュースやBrexitに関する事と比べて同じくらいの重要度では報じられていない気がしますが、CNNはグローバルoutbreakみたいな雰囲気で報道しているので、それを見ると怖くなります。

一方中国国内のニュースは、ネットでは一面に特集ページが開設され、症例数や死者などが随時アップデートされていますが、どれだけ深刻か、というよりむしろ、いかにこれ以上拡散させないか、にフォーカスしていて、マスクの着用法や公共交通機関を利用する際の注意など、日本だったら誰でも知っている様な事ですが、民間の立場の視点での予防法を発信していて、私は中国政府はよく対応しているんじゃないかと、思っています。大衆の教育は時間がかかりますしね。

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