採卵日@オーク銀座レディースクリニック⑤

前日の12時から絶食なので、ギリギリまで水分をとりたかったのに、ディーが11時すぎに睡眠モードに入り電気を消してしまって、でかい図体で入口を塞ぐので、諦めました。朝起きると喉が渇いていて、コーヒーぐらい飲みたいなぁと思ったけれど我慢。ディーはオレオと紅茶を瞬殺していた。奥さんが可哀想だから僕も遠慮して後で食べよう、とかはないんですね。

クリニックまで約1時間。土曜日というだけで週末の加算料金が15000円も取られる。自分が好きで決めた訳でもないのに、たいそうな金額です。でも平日の8時にラッシュの時間に病院に向かうことを考えると、二人で並んで座って行けるのは良かったなと思いました。本当は家から近いところがいいんでしょう。

当日採精の所見で、万が一ダメだった時の為に、携帯電話が繋がるようにしておかなければいけないのですが、彼は中国の携帯しかないので、私の携帯を持たせました。電話を受けれればいいので、ロックはかけたままでしたが、ネット使いたいから解除して、と言われました。コイツ…と思いつつ、さらっと受け流して採精室に送り込み、じゃあ11時くらいに戻ってきてくれる?と言いました。後で感想を聞くと、前回より量がimproveしたとのことで。違う部屋だったからビデオも違ったしね!ふふんと喜んでいました。

私は三番目の採卵で、隣のベッドの人はもう着替えて待っていたようで、しばらくするとトップバッターがリカバリー室に帰ってきました。なんだかザワザワしていて、大きめの声で無意識の患者さんを起こしている様でした。

あーまだ全然待つな、と思いベッドに転がり、そういえば携帯もないし暇つぶしができん、寝ながら待つこと15分程で、二番手が歩いて帰って来ました。流石に両肩を支えられていましたが、リカバリーにこんなに差があるのか、とびっくりしつつ、私の番になったので歩いて手術室に向かいました。

肋骨の手術をした時は、銀のトレイに大量の大工道具のようなものがあり、血の気が引いた記憶がありますが、今回は簡易ベッドに拷問用器具がついたような感じで、横になると手足を固定され、採血がはじまりました。いつもよく見る看護師さん達でしたが、あーこの人はまだ私の下の部分は見てなかったのに、股間の真ん前立ってるわ、あーもう仕方ないか、なんてツラツラ思いながら、消毒がはじまりました。

長い綿棒で擦られるような消毒が終わり、看護師さんが緑の布を下半身にかけましたが、患部が円形にくり抜かれていて、すげーあからさまだ、と思いました。脚を開いて一番まずい部分がスポットライトに当たって煌々としていました。もう恥とか、ないっすね。

その後超音波で卵胞を確認すると、まだ排卵してないということで、じゃあはじめます、と麻酔が入りはじめました。

大体3秒からぐらいですね、頭がぐらっとなり、なんかのバロメーターのレーダーが下から上までグーンと上がる感覚に落ち入り、それまで眺めていた医師にその水平線のメーターが被さり上まで行くと、シリアスだった医師が一変、タンバリンを持って踊っていました。無意識の中でも、これは違う、違うぞ、と意識が発信し、あー私、今落ちたんだな、と思いました。タンバリンの医師はその後も踊っていましたが、ある瞬間から、イテ、イテテとなり、針が卵巣を刺す瞬間が2回ほど分かりました。自分の顔が痛みで半分歪んでいるのも意識できました。

次の瞬間は、○○さーん、左にズレてくださーい。という遠い声で、私はナンダヨ…寝てんのにと思いながら少しズリっと動きました。うっすら目を開けるとリカバリー部屋に戻っていて、看護師さんが何かを言っていましたが覚えていません。目の焦点が合わずそのまま黒目がどっかに飛び、白眼を向いているのがわかりました、そして寝ました。

だいぶ時間が経ち、一人目の方の採卵結果が遠くに聞こえました。あーここで話すんだ、ちょっとやだな、他人に聞かれるのは、と思いました。目を開けても黒目が重くどっかに行ってしまいます。また寝落ちします。

看護師さんが来て、りんごジュースを置いていってくれたのはわかりました。私はまだ起き上がれず、飲みてーなー、とうっすら思いながら、手だけ動かすと意外にも手は伸びたので、寝ながらジュースを一口飲んで寝ました。

培養土さんが来て、寝たままでいいので採卵結果お伝えします、と話しはじめました。身体は動きませんが意識は割とはっきりしていて、価格表の値段の記憶も思い出せたので、ぐでんぐでんでしたがお話をしました。予測採卵数は13個。

エ、と思いました。五個ぐらいだと思ってたのに。わざわざ低刺激プラス注射にしたのに、そんな取れたの?でもまぁ受精するかはわかりませんが、13個の採卵だけでゆうに10万をこえます。ヤバイ

培養は3日目までか5日目までかでまた値段が3万円違います。一般的には胚盤胞のが妊娠する可能性は高いようだけれど、胚盤胞までいく受精卵は少ないとのこと。それを出来れば今、無理なら2日目までに決めてと言われて、朦朧としながら計算します。胚の凍結が五個で4万くらい、保管料は期間によりけり、しかし約1000円ひと月一個あたりの料金感。約半分受精したとして、マックス五個凍結か?何回移植にトライするか?毎月移植できるのか?

培養土さんに色々聞きながら、凍結の上限は五個まで、保管は8ヶ月で、胚盤胞までの培養は無しでお願いしました。

今何時です? と聞くと、12:40分をまわったところですね。と言われました。まずい、超待たしてる。急いで起き上がって服を着ますが、屈んだり立ち上がったり、水平を保てなくて頭部が円を描いてます。ふらりと受付に戻ると、ソワソワしたディーが立ち上がり「チャンポン!」と叫びました。

私はアルコールにも弱いですし、免疫も弱く、皮膚も薄くアレルギー体質で、刺激にも弱いHSPなので、今回の一連の治療が辛かった訳ですが、私の様にひどい人は滅多にいないと思いますので、安心して下さい。

胚盤胞と胚どちらが妊娠率が高いのか、というのはネット上でもたくさん書かれていて、数字的に見たら胚盤胞のが高いんだけれど、人間の手はなるべく加えない方がいいという理論もあり、私はそっちの考え方に近いので、胚でいいかなと思っています。しかし、ディーさんのboys(精子)が強烈で、百発百中だったりしたら、胚盤胞まで培養してふるいにかけた方がいいっすね。

もしかしたら受精しないかもしれないし。今日電話で受精の確認ができるようですが、ディーが中国に帰ってしまい寂しいので、これ以上落ち込みたくないし、明日の診察でいーやと思っています。

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