ファミリーディナー

10日間の滞在は、あっという間に過ぎ、日本に帰る日になりました。フランスの旅行も楽しかったし、久しぶりのヨーロッパは、やはり美しかったです。

初めて会った夫の家族の家に滞在するのは、少し不便なこともありましたが、好きな時に昼寝をして、殆どお手伝いもせず、洗い物もせず、洗濯もしてもらって、畳んだ服がベッドに届くサービスで…。もう何年ぶりでしょうか、こんなに家事をしなかった日々は。日本だったらお姑さんに色々言われてしまう状況ですが、やはり国際結婚は違うものですね。

毎日ではありませんが、ディナーも一緒に食べて、全部ご馳走して頂いていました。大抵はデリや下準備済みのメインをオーブンで焼くという料理でしたが、どれも美味しかったし、ガーデンにテーブルとイスを置いてみんなで食べるシチュエーションは、日本にはない特別感があって、のんびりしてていいなぁと心底思いました。

ローストポーク
バターポテト、ディーのパパの人参
コーンとピー。とてもブリティッシュ

短い滞在だから、お互いに嫌な部分を見ないですんだというのはあると思うのですが、付かず離れずで、でもほっておき過ぎないでちゃんと誘ってくれるご両親が、優しいなぁと思いました。

ディーのママはすごく乙女で、少女のようなピュアなハートを持つ人で、好きなのは蝶々、にゃんこ、ドンキーなど、とってもファンタジックな感じなんですが、あぁこんな優しくて可愛らしい女性が実際にいるんだな、と驚くというか、感心するというか。

病気持ちで消え入りそうな儚さもあるのですが、こういう女性は、どんな男性でもみんな好きになってしまうだろうと思います。因みに若い時はモデルをしていたそう、ディーはいつ頃からブサイクになってしまったんだろう…

おママはいつも気にかけてくれて、お紅茶飲む?ケーキ食べる?フルーツは足りてる?ジュース買ってきたわよ、洗濯物あったら出してね、とメイドさんのように働いてくれて…私はつわりと時差で寝ている事も多く、殆どお手伝いしないで使いっぱなしだったりしたのに、何にも言われずに綺麗に片付いているのでした…

おウチはにゃんこの置物だらけで、コレクション好きなのはディーにそっくり。ディーは落ちている石にも魂を見だして持って帰ってきてしまうとこがあるのですが、これはママから来ているものでしょう。動物が好きで、虫も大切にする優しい部分も、ママから来たのでしょう。

お庭でティー
ディナーやお昼寝も
みんなで椅子を並べます

一方、親父様ですが、これまたすごい堅物で、我道を行くタイプ、男たるものこうあるべきだ、みたいな曲がったビジョンがあり、それに超ハイレベルなイギリス皮肉が加わって、なかなかとっつきにくいのですが、そのユーモアを理解できれば、面白いおとっつぁんです。

私達は鍵がなかったので、出掛けて帰ってくるとおとっつぁんが迎えてくれるのですが、毎回セリフが違って、例えば、『セールスはお断りー』や、ドアを開けて私達がボーっとしてると『ハイ誰もいませんー』と言って扉を閉めてしまいます。なんか、そんなことする70代って見た事がないので、強烈だし、すげーなと思ってしまい、このおとっつぁんをどう出し抜くかが私とディーとの間で競争になり、とっつぁんを含めて3人でお互いのけなし合いバトルが繰り広げられたのでした。

とっつぁんは、風呂はくせぇ奴が入るもんだ、という持論があり、バスタブは勿論、シャワーでさえ浴びないという強者で、ディーの事をフラワーの様にくせぇからなお前は、というので、そうだねこういう臭いニオイの花もあるもんね、と私はわざわざ同調し、ディーは親父なんて大雨が降った時だけ天の恵みだとか言って庭で沐浴すんだろ、と落とし合い試合をしたのですが…

後になって、じゃあ父ちゃんアソコとかどうすんだろね?とディーとヒソヒソ討論になり、さすがに不衛生だろうと、でも俺は親父のチ◯コの話なんかしたくもないし、想像したくもないと、チャンポン面白いから質問してみてくれと、アホなこと言うので、私がそんな質問するのは嫁として不適切ではないのか!?と無意味な会話をしたり、なんだかこんな家族のあり方はとても新鮮で、人間って色々だなぁと思うのでした。

とっつぁんはオモロイだけでなく、気配りができるタイプで、わたしが暇そうにしていると話しかけてきてくれたり、お庭で何となく話した私の家族の話を捻ってギャグにしたり、なかなかのキレもので、でも靴はホームレスよりひどいし、服は殆ど変えないで同じもの着てるし、食べた後の指をズボンで拭くのはディーにそっくり。

出掛ける時にママにキスをして、そのキスの仕方もディーにそっくり。あのダサいやつです、外人のお洒落なやつじゃなく、口がすぼまって、ムーンとでて近づいていって、ちょっと触れたらすぐ離れちゃう漫画みたいなやつ。やっぱり親子って似るのね。

なかなか楽しかったです。

なんでディーは汚くてだらしなくて、俺は男だから傘はささない!みたいな変な持論があるのに、妙に環境保護とか気にするし、動物も植物も虫も好きだし、特に鳥なんて、野鳥の会みたいなのに入ってたぐらいオタクなんですが、この人の男らしさと可愛いもの好きのアンバランスはどこから来るのでしょうと、ずっと謎に思っていたのが、今回の滞在でよく理解できたのでした。

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