愉快な英国人の夫と彼の奇妙な行動〜我が家の夫婦のあり方

ディー(イギリス人夫)はどう考えてもノーマルではない。真面目に仕事をして、友人も沢山いて社交的だが、家の中ではなんだろう、大きなカバと二歳男児とミシュランのタイヤの白いキャラを足して割ったような感じ。彼には奇妙な癖が沢山あるのです。

足並を合わせて一緒に歩けない。

私はいつも置いてけぼり。彼の歩調は早く、ゆっくり歩いてと何度もお願いしたけれど、彼はペースを合わせる事が出来ない。腕を引っ張ると止まるが、すぐ忘れてスタスタ先に行ってしまう。そして後で気付いて振り返って待つ。歩きながら考え事をする事が多く、会話中、突拍子もない単語を差し込む。道端のバッタやトンボ、鳥を指差して会話を遮る。

爪をむしる。

足の爪も。テレビを見ながら爪をむしるのが日課。彼は爪切りを使った事がない。足の爪はむしりすぎて壊滅状態、にも関わらずその手で私の顔を平気で触ろうとする。私のキックを喰らう。

男のくせに10年日記みたいなのをつけている。

いや、男性でも勿論書いてもらっていいんですよ。ただ、彼の場合はお気に入りのダイアリーがあって、全く同じ物を毎年購入してるんです。そしてなぜか馬柄。同様に、ガイドブックはロンリープラネットという本一筋で、他の旅行本には見向きもしない。うちにはロンリープラネットが20冊以上ある。

テレビ番組のコマーシャルの前や後に流れるBGMを一緒に歌わずにはいられない。

クイズ番組などでカウントダウンする時には、テレビの音と一緒に机を叩いて参加。

好きなジュースはオレンジかアップル。他はゲテモノだと思っている。

好きなフルーツはリンゴかオレンジ。知らない味には滅多に手を出さない。

話をする時に、半分の顔だけクシャッとして、瞬きを沢山する。

さらには同時に頭を掻くという一連のルーティンがあり、それを何度も何度もやる。

朝はオレオと紅茶しか頂かない。

夕飯の後はフルーツを食べ、その後に紅茶とビスケットを食べるのが日課だが、ティータイムのテーマソングがある。『Tea for D, that’s me〜♩』この1フレーズだけだが、一緒に歌わせられる。毎回、毎晩。

紅茶を飲む前にやる儀式がある。

コーヒーテーブルにおもむろにカップを置くと、口笛をちょっと吹きテーブルを数回ノック。何それ?と聞いてもしらばっくれる。私にバレない様にやっていて、見られていると知るとハッとする。

歯磨き粉はもう一ミリも出ない、というところまで絞るが、それでも捨てない。

2カ月くらい洗面台に生息していたミイラのようなチューブ、と彼の大好きな穴あき靴下の写真。

いつでも半ズボン。

一年の3分の2は半ズボンですごす。お気に入りは水泳ショーツ。中にメッシュが入ってるやつ。

マンタレイというイギリス人でさえ誰も知らないイギリス国内ブランドを愛用。

その中でもボーダーが好きで持ってるトップスは全部ボーダー。

ボトムスも本当はボーダーが好き。私に怒られなければ上下別々のカラーのボーダーで登場。

どんだけ汚れていても破れていても、服は捨てない。今ここに在るものには全てストーリーがあり、何にでも名前をつける。家中のモノにニックネームがついている。

私が何か捨てると言うとまるで虐待されてるかのような反応をする。

パジャマは10年以上同じ物を愛用。

マウスウォッシュを毎回五分ぐらいする。

長いから時間潰しにその間家を歩き回る。

携帯の万歩計アプリで毎日歩数をチェックしていて、一日23000歩を超えないと我慢ならない。

足らないと歩数を稼ぐために家の中をうろうろする。

毎日必ずソファの同じ場所に座る。

しまいにはソファに窪みが出来てしまい、それを『ディーホール!』と言って喜んでいる。

胸毛は平気なのにせなげは許せない。

バカンスの前にシェイブを依頼される。理由は『ボクはゴリラじゃないから。』そうですか。

シェイブ/毛剃りに使うクリームが決まっている

必ずそれを背中に塗りたくらされる。しかしクリームと剛毛の相性が悪く全く剃れない。時間がかかるとイライラして逆ギレされる。でも毎回同じクリームを提供。勘弁してくれ。

大丈夫、我々の関係は良好です。

ディーさんメタくそに書かれてるけど、この人達の関係って?と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、私なりの方法で可愛がっているので安心して下さい。

良いところも沢山あるのです。例えば、環境に優しいところとか、プラスチックをなるべくリサイクルしようとするところとか、舗道にいる昆虫をレスキューするところとか、猫が好きなところとか(私は猫派)

昔、イギリスで野鳥の会に入っていて、鳥好きで色んな鳥を英語名で教えてくれるところとか

いつもありがとうを忘れないところとか

私が喜ぶ物をよく理解していて、それを最低限のバジェットで仕上げるところとか…

ちょっと悪い方向に流れましたが、私の精神的な不安定さをカバーして、どんと構えているところも素晴らしい。

いつも面白くて笑かせてくれる。

うちのバスルームはユニットバスですが、私が長湯なので彼がトイレを我慢できずに入ってきてしまいます。シャワーカーテンを閉めて真隣が便器。

『これなーんだ?』とディーが言うので、顔を上げると毛むくじゃらのケツがカーテン越しに透けて盛り出ていました。これには私も言葉を失い…

『コッコナーツ!』と叫んで彼は去りました。

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