鬱のパートナーの対処方法はあるのか?私の鬱の説明と心の中で何が起こっているか

天気はさえないが、昨日よりは大分気持ちが明るくなってきた。理由としては、①長年確執のあった対人関係を修復できたこと②前の職場の上司が気遣ってメールをくれて嬉しかったこと③お世話になっている先輩が電話して来てくれたこと、だった。どれも人間に関係している。私の鬱の原因も殆どが対人関係に起因している。人間関係をうまくやるのが下手とか、そんな漠然としたことではなく、人に影響を受けやすく、人のジャッジや他人が自分をどう見るかをとても気にしてしまう。これが大きな原因だと思う。

離婚後、かなり荒れた時期があったが、NZに留学するという目標を立ててから、振れ幅がおさまった

仕事、英語の勉強という日課が、今までのスポーツに対する練習やトレーニングに当たるものになり、ストイックにひたすら働いて勉強した。本もたくさん読んだ。『七つの習慣』にはかなり影響された。人生努力と根性で道を開くものだ、と思っていた人間が、人生には戦略が必要だ、と思うようになっていた。NZに行ったら、人生は変わるだろうと思っていた。実際振り返ってみて、変わったことはたくさんあるが、滞在してた当時は全く楽しめなかった。NZ自体が悪かったのではなく、私の人生のタイミングが合わなかったのだと思う。合わない人をひきつけ、合わない人と付き合い、合わない場所を選んで住み、合わない学校に通ってしまい、全てがストレスフルで辛かった。自然が多く、環境の美しさには癒されたし感動したが、孤独感は増して、いつも一人で行動していた。独りでいることが心地よく、人間と関わるのが嫌だった。動物のがよっぽど好きだった。

場所を変えることもショック療法としていい、という人もいるが、50:50だと思う

場所を変えるリスクも大きいし、危ない状況の時に治安的に危ない所に行くのは死にに行くようなものだし、投げやりになっているときの判断は鈍ることが多い。自分がやりたいと思った道で、直観に従ってトライしてみても間違っていることが多く、結局何もかもうまくいかなかった私は、英語だけを土産に日本に帰国することにした。両親は、30才前で外国人と離婚し定職のない娘をとても心配し、扱いに困っているようだった。親を安心させるためにも、仕事が必要だった。英語を利用し外資系に就職、外資のスピード感や実力主義には驚かされるばかりで、人を陥れたり、足を引っ張り合うカルチャーに愕然とした。自分が生き残るために汚いやり方をする人もたくさんいた。他人の事なんて気にかけていられないのである。全く社風が合わなかった。鬱ははまた悪くなった。家で話さない、座り込む、部屋に閉じこもる、食べない、やる気がない、ただ会社に行って、仕事をして、帰宅して寝る、というルーティンになった。歳はとっていく一方なのに、出会いなんて全くなかった。このままではまずい、と思う反面、一度結婚してるんだし、離婚もしたし、もう誰とも一緒にならなくていい、と本気で思っていた。母はどう対処すればいいのかわからない、と途方に暮れていた。

鬱は雲のようにやってくる。明るくて綿菓子のような雲でなく、グレーで重い、全てを飲み込むような雲だ

気象レーダーは頭の内部にあり、天気が怪しくなる前にはわかる。雲行きが怪しくなると、避難警告を出して、頭の中で自分が避難する。奥に入り込んでいく感じだ、そしてパタッと扉を閉じる。旦那はよく、シェルに閉じこもる、というが、その通りだと思う。扉を閉めて、外部との交信をシャットアウトする。それが一番簡単な自分を守る方法なのだ。一度貝殻に閉じこもると、自分からでない限り外からは開けられない。どんなに話しかけようが、肩を持って体を揺らそうが、心はここにあらずなのである。体はそこにあっても、指令を出す脳は活動を停止していて、受信はしても発信はしない、というかしたくないのである。これが私の鬱のメカニズムだけれど、鬱も十人十色で出方はバラバラなので、攻撃的になる人もよくいるらしい。攻撃的になった後、後悔するタイプもいる。私は個人的に、内省と自己攻撃のタイプで良かったと思う。被害者は旦那ぐらいで、実際の被害は私の反応が鈍くなること、だけだから、ハンドルの方法をしてしまえば、あとはほっておくだけ。旦那は1時間から2時間おきに少し様子を見に来て、だめだったらまたほっておく、を繰り返す。この対応は私にはとても居心地よく、感謝している。

すごく悪かった時と比べて何が違うかというと、その深度

一番酷かった時は、心の中にいくつもいくつも扉があって、開けて奥に進むしか道はなかった。無視することはできないのである。どんどん奥に進んでいくと、最後に懺悔部屋があった。そこにいるものは、私のコアの部分で、きっと分身なんだろうと思うんだけれど、形のないドロッとした黒い影のようなものだった。一番奥の部屋にいて、私を引きずり込むのだけれど、私が引きずり出すことは一度もなかったしできなかった。絶対的に強い力があり、制御権はあちらが握っていた。鬱の度合いが深いと、扉の数も多かった。深く、沈んでいくようだった。あまり落ち込まないときは、その影も薄かった、黒く重い物でなく、蒸発して雲のような形になった。

何年か懺悔部屋に通い、気付いたらその”主”は外に出てくる一歩手前まで来ていた。気付いた時には扉と懺悔部屋は消えていて、その”もくもく”とした何かは、足かせになって私の影のようにいつもついてきた。調子が悪いと重く、のしかかってきたり、引きずって歩いたり、調子がいいとふわっと空中に浮いて風船のようになった。いつも一緒に行動し、私の気分はもくもくの重さに比例した。

今は”もくもく”は心の中に出たり入ったりするステージに突入した

きっと棲み処は私の体内というかハートの部分にあるのだけれど、調子がいいといたことを忘れるぐらい意識をしない。調子が悪くなる前はその存在を強く意識する、という程度になって、前段階の常に鎖で繋がっている状態とは違うステイタスになった。

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