外国で暮らすって大変だ

夫がプーケットに出張に行っています。週末をまたいで五日間くらい不在です。私は一人で平気なタイプですが、流石に1日中家に居るのは飽きるし、かといって北京で行きたい場所なんてとりわけ無く、市内まで2時間弱かけて行って、何か食べて帰るだけもつまらないし、茶を飲む友達がいる訳でもなく、非常に孤独であります。

日本では近所のジムに行くのが日課で、サウナやお風呂がストレス解消でした。旦那が帰る前にスーパーで買い物して、ドラッグストアなども近隣に揃っていたので、ネットショッピングに頼らずちまちまと安売りのお店に足を運んで、毎日は瞬く間に過ぎていきました。

ここ中国では、公共交通網が日本の様に便利でなく、便利でないというのは時間的にもロケーション的にもなのですが、こんなにも非効率なインフラをよく作れたもんだと呆れてしまいます。

バスが時間通りでなく疲れたり、地下鉄がバカみたいに広くて乗り換えに疲れたり、人の喋り声に疲れたり、渋滞で時間が何倍もかかったり、人の親切でない対応に疲れたり、マスクを三枚も毎回付けるのに疲れたり、外に出るとなにかと疲れてしまうので、家にいながら出来ることは何でもします。

そんなおウチは快適に保たないといけないのに、旦那の不在に洗濯機が壊れました。

洗濯機クリーナーを入れて空回ししてた時に突然のビープ音。以来、汚水を中に含んだまま止まってしまいました。

旦那の残してった洗濯物もたんまりあるし、何とかしなければなりません。

管家と呼ばれる、うちのマンションのお助けマンにメールして、現状を伝えます。彼はまさに中国人の中の中国人で、英語は一通り理解しますが、人の要求に反するぶっ飛んだ事を平気でする20代の男子です。

今家に居ますか?と聞かれたので、ハイ。と答えたら、彼は返事もせずに見知らぬ中国人のおっさんを2名送り込んで来ました。

中国語が分からなかったらどう交信するんだろう、この人達戦争映画から出てきた人みたい、風呂入ってんのかな?などと思いつつ、おっさんが余計なことをしないように現場で監視します。

こういう時に経験というものは素晴らしいアドバンテージをもたらします。私が昔中国人の旦那を持っていなかったら、こんな状況でただアワアワするだけだったと思います。

よく元旦那が言っていましたが、中国人は信用できないから、家に入れたら何か悪い事しないように見張ってないといけない、と。

どんな忌まわしい過去でも一定のベネフィットをもたらす訳だから、人生とは分からないもんです。彼から教わった、中国人とどうやり合うか、は今の私のスタンダードとなっています。

さて、この二人のおじさんは非常に使えなく、何も出来ずに洗濯機の蓋を力ずくでこじ開けようとしたので、辞めさせて帰ってもらいました。

おじさんにお助けマンに電話をさせて、次にどうするつもりか聞いてとお願いしました。

お助けマンからのメールがやっときて、「修理出来なかったみたいなので明日ボクが行きます」と連絡がありました。オマエさん来てどうすんだ。

嫌な予感です。以前、彼に頼んだ別のテナントが、壁に穴を開けられて憤慨していたのを聞いていたからです。

翌日。時間通りに現れた彼は、使えないおっさんと同様に蓋を開けようと必死です。辞めた方がいいと思いますよ、と諭したのですが、彼が次にトライしたのは、下部にあるカバーを外すことでした。

ぴっちりとハマったカバーは何も入れる隙間が無いほどなのに、彼はポケットから取り出した鍵を強引にねじ込んで、全体重をかけて引っ張りました。

バッチーンという音とともにカバーは開き、反動で壁にぶつかりそうになる中国人。必死に笑いをこらえる私。

その後が最高です。洗濯機の中に水が入っているのは明白なのに、カバー内にあった、謎の蓋を開けて、水を床にぶちまけました。これには私も、オマエバカ!?と言いたくなりましたが、彼は当たり前のように、排水口をズボッと抜き、手で汚水を汚排水口に捨てています。

「なんか拭くものあります?」と聞かれたので、とっさに夫のTシャツを差し出した私。しかしどう見ても足りないので、キッチンペーパーよりはトイレッパだなと、バスルームに駆け込み帰ってきたら…

彼が私のS字フックを使って、謎穴から汚物を掻き出しているのを目撃しました。なんという早業。

10秒も席を外していないのに、私が日本からわざわざ持ってきたミニS字フックを台無しにして、更に家を汚しているとは。無能ぶりが突き抜けている。

結局、床をざっと拭き、ダメだと諦めた彼は、洗濯機メーカーに電話して修理を依頼しました。

理解出来ますでしょうか。日本だったら、故障から修理までの流れは直線ですが、中国では無駄な人件費、無駄な時間、無駄なプロセスを経て、やっと本番に辿り着きます。

さて、本番当日ですが、もしかしたら日曜日になるかも、と帰り際にひと言だけ言及していただけだったので、どうせ中国人だから約束なんて守らないだろうと出かけようとしていたら、10時半にメールがきて、「10:40に修理の人が家に着くから」と。ウソだろ。ホントめちゃくちゃだな仕事。

メーカーから派遣されたおじさんは始終不機嫌で、一体何を洗ったんだ!と怒られました。

こっち金払ってるんですけど。カスタマーって言葉知ってますか?

知るわけないですよね、中国人が。でもおじさん、無事に直しました。良かった。

日本のサービスが凄すぎて、感覚がだめになってるんですわ。中国のサービスは世界で最悪だとは分かっているけど、日本から中国に移住するのはとんだ間違いですね。

今回の件は大事に至らなかったから良かったけれど、なんかおおごとが起きたら自分で解決できるか不安です。日本だったら何とかなるだろう、と思うけれど。外国に住むのは大変です。

言葉が分かっても、その国や文化や人がよっぽど好きでない限り、理解しにいかないし、交わらないし、距離は近づかないですね。中国ではそれで良いだろうと思っているけれど。

最終的に住む場所はどうやって決めるべきだろう。その国や文化が好きでも、うまくいくとは限らないし。

旦那の最終ゴール、アルプスでコーヒーショップは実現するのでしょうか。

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