外国に暮らすって大変だ②

五日前程から、排尿時に痛みを感じて、その時はまださほど深刻でなかったので放っておきました。何ヶ月か前にも同様の症状がありましたが、自然に治ったからです。

中国に来てから、病院には1度もかかっていません。海外駐在向けの保険に夫の会社が加入しており、私は配偶者として保険証があります。しかしパンフレットは全部英語で書かれているし、小難しい単語ばかりで面倒で読んでいませんでした。

三日前あたりから、痛みが増してきて、歩く衝撃で響くようになりました。また、排尿時の痛みも鈍痛になり、膝を抱え込んでしまうほどに。

これは医者か?と思い、分厚いパンフレットを読むことにしました。保険の資格の部分に、中国本土への滞在が1年の内7割を超えること、とあります。つまり私は資格を失っていることになり、次年度の有効期間まで無効になるという事が書いてあります。

すっかり病院に行くつもりだった私はがっかりして、もしかしたら有償になっちゃうかもしれない、と夫に言いました。彼は呑気に、『あっち側はどうやって滞在期間調べるのさ、大丈夫だよきっと。』と言いました。心配性の私にはそんなリスクは負えないのです。後から物凄く高額請求が来たらどうするんだ!と、中国の4連休を痛みと共に我慢し、今日月曜日が来ました。

早朝に尿意と下腹部痛で目が覚め、その後ベッドに戻りましたが、9時にやっと起き上がった時も倦怠感と痛みで歩くのがやっとでした。

お金がかかってもいいか、と腹をくくって、保険会社に電話し、病院の予約を頼みました。期待してはいなかったけれど全部英語。オペレーターの女性は流暢な英語を話す中国人でした。

『マダム、どうなさいましたか?』マダムなんて呼ばれたのは生まれて初めて。たじろぎます。五日間くらい排尿時の痛みがあり、今日行ける医者に予約してほしいと伝えました。

親切なオペレーターは、近隣で泌尿器科がないので、かなり移動するが中心街の病院で泌尿器科を探してみる、と言ってくれました。予約が完了したらショートメールで時間を伝えるが、正午までに予約ができない場合、再度電話するので、電話が繋がるように待機しておいてくださいと。とてもいい感じだったので、very satisfiedの評価をタップして、電話を切りました。

しかし待っても待っても連絡が来ません。12時を過ぎ、何も食べていなかったことに気づいて、冷凍ご飯をチンして食べました。調子が悪いと何でもいいから日本ぽい物が食べたくなるのです。

お腹が満たされたので、ソファに転がって寝てしまい、起きたら二時半でした。まだ連絡はありません。

もうダメってことだわね、と思い、諦めました。彼の会社に携帯を届けに行かなければならなく、家を出ようとした3時にショートメールが来て、電話が繋がらなかったのでメールしました。あいにく今日は予約が出来ませんでしたが、明日は可能です、ご予約されますか?との内容でした。明日は日本に帰る日です。今日死ぬことはないと思うので、帰国まで待つ事にしました。

年始に日本に戻る事にした際に、自分の携帯の番号は解約しており、Wi-Fiが繋がるところでしか携帯が使えません。中国はSMS社会で、何をするにも携帯のワンタイムパスワードが必要になります。短い滞在でも、携帯なしで中国を生きるのは難しく、今回かなり苦労しました。そんな理由で彼の携帯を1日借りていましたが、仕事のメールがじゃんじゃん届き、家に置いておく訳にもいかず、自転車が跨げないのでトボトボ歩いてオフィスに行きました。

さて、彼の職場に着き、デスクに携帯を置いて帰ろうとしたら、本人はいませんでしたが、同僚の女性に捕まって、世間話をしました。

いやー、実は今日病院に行きたかったんだけど、結局予約できなかったの。何時間も待たされたのに、嫌になっちゃう、と私。

彼に聞いたけど、膀胱炎になっちゃったんだって?大変よね、私も何回かやったから気持ちはわかるわ。私ピルあるけど、飲んでみる?抗生物質だから効くと思うわ、と彼女。女性の同僚に私の股間の痛みを打ち明けた旦那に驚きましたが。

彼女は中国の前にケニアに赴任していた強者で、ケニアでは違法な薬物売買が普通に行われていて、ドラッグストアのカウンターで、現金で処方薬が簡単に手に入った、と言いました。ということで、ケニアで違法に購入した抗生物質を三粒頂き、その場で飲みました。違法とはいえ、処方薬なので説明書もあり、1日に2回、三日間服用、と教えてもらいました。

何でもいいので薬を飲んだので、少し気持ちが落ち着き、明日の成田まで持てばなんとかなるだろう、と希望が持てました。

でも、この五日間全く役に立たなかったディーに関しては、腹が立つを越えて夫としてガッカリしましたし、普通の夫婦ってこんなもんかな?と謎に思いました。前の中国人の夫は異常なほど心配性で、病院の事や身体のことは一番大事に考えてくれていましたが、ディーは放任主義プラスきっと大丈夫主義で、私が痛い痛い言っても間に受けないというか、自分で解決策を探すのを待ってる感じです。

でも、普通夫が少し女性側の母国語理解できたりとか、赴任先の言語話せたりするもんだと思いますが、彼はまず英語しか話さない。それで彼の母国語で書かれているパンフレットを読んで、私に教えてくれたりすることもないんです。やりたければ、全て自発的に、体調が悪かろうが何だろうが、自分で調べて道を開いて行かねばなりません。

今更気づいて遅いけれど、旦那さんが心配して面倒見てくれる家はいいなと。私は彼の身の廻りの世話をしていますが、でもあんまり金銭的に彼から支援を受けてる訳でもなく、日本の生活費は全て私が出していますし、彼からのお世話っていうと、彼の存在くらいでしょうかね。隣の芝生は青く、普通の夫が羨ましいです。

ただでさえ疲れる中国なのに、今回は倍疲れました。

ブログランキング参加中

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Scroll Up