海外で出産した時の子供のパスポートの申請方法。コロナウイルスでEMSが超遅延して大変でした

先日産まれた娘がこの混沌の中チャイナを出国するには、パスポートが必要です。海外で出産した場合、通常は大使館領事部で新生児の新規旅券発券申請をしますが、この方法では時間が余計にかかります。戸籍の登記をするのは日本の本籍地の役所だからだそうです。一番早い方法は、本籍地の役所に直接郵送することですが、私達の場合、出生届が実家に用意してあったので、出産した北京の病院(ユナイテッドファミリー)で出生証明書を発行してもらい、EMSで日本の両親の元に郵送して、親に代理として役所に行ってもらう事にしました。

驚くことに、中国北京から翌日横浜に着いた書類は、私の母の手で戸籍のある目黒区に提出され、出生届とともに無事に受理されました。戸籍に子供の名前が反映されたら、戸籍謄本を取り寄せて、中国に出生証明書とともに返送してもらいます。大まかな流れはこんな感じ 

  1. 出生証明書を産んだ海外の病院で発行してもらう
  2. 出生証明書の訳文を自分で作って署名する。印鑑不要、雛形無し
  3. 自分の戸籍のある市区町村に直接送付か、親戚に送って役所に届けてもらう
  4. 戸籍が反映されるのを待って戸籍謄本を発行(役所によっては電話で戸籍に反映されたことを教えてくれます)
  5. 自分の住んでいる国まで返送してもらう
  6. 日本大使館に出頭してパスポート申請(北京は申請時には片親でOKで、赤ちゃんは行く必要ありません)
  7. 赤ちゃんとともにパスポートを受け取りに行きます

私の母が日本からEMSで発送した際には、郵便局員に、ものすごく時間がかかりますから、と念を押されたそうです。でも他に方法ないので、無理して送ってもらいました。

EMSは国際サービスなので、追跡番号を入力すれば、中国の郵政公式ページでも、日本郵便のページでも、現在のステイタスを確認できます。

戸籍謄本は2月中旬に日本から発送され、2週間過ぎても中国の郵便局で止まったままで、時間がかかると言われていたので、待ってはいましたが3週間経った頃、これはおかしいと思い、夫の会社の総務に頼んで中国郵政に問い合わせしてもらいました。

何度電話しても、回答は同じで、3月上旬以降ステイタスが更新されていませんと。出生して60日以内に中国の外国人出入国管理局で登記しないと違法になり、罰金を支払わなければいけないそうです。遅延の損害は賠償してくれるんですか?と、自分では言えないので、総務の中国人に交渉してもらいました。

すると、EMSから私の携帯に電話がかかってきて、会社宛てだけれど、会社はリモート勤務で誰もいないし、守衛は荷物を受け取ってくれないから、配達出来なかった、と言いました。

なるほど、でも総務や受付が一部会社にいるはずだけれど、そこまで配達する為に努力はしないわな、中国人の配達員は。受取人不在という状態になるわけでもなく、届かなかった荷物はずっと郵便局に放置されていたのでした。

明日配達して下さいとお願いすると、郵便局間の移動があるからそれは約束しかねる、と窓口の女性。

局まで受け取りに来てくれたら楽ですが、と言うので、住所を聞くと返事がありません。

私の中国語は、聞き取りはまあまあいけますが、スピーキングがイマイチで、読み書きのが間違いがなく、やりとりはショートメールにしてもらうことが多いです。郵便局の窓口とショートメールやLINEで連絡するなんて、日本では信じられませんが、中国は本当に何でも携帯ひとつで出来てしまう。

でも何でも中途半端でいい加減なのが中国。話途中でも急に連絡が途絶えたり、全く知らない番号から、突然電話がかかってきたりして、それが引き継ぎだったり、引き継ぎなのに全然引き継いでなかったりもします。何回同じ質問をしても返答がなく、最終的には違う人からまた連絡があり、同じ事を繰り返し説明しました。

日本から送ってもらった荷物は全部でふたつあり、後から送ってもらった食料の荷物に関してまた電話がありました。郵便局員が会社の前で待っていると、夜8時くらいでしたが、突然連絡がありました。

守衛に受け取ってもらうには、総務部の承認が必要で、夜に突然現れて荷物を受け取れる訳がなく、今から10分待って帰るからすぐ来いと、脅迫まがいの電話をかけてきたのでした。

約1か月待ったのに、半日で現れた荷物に動揺しながら、その荷物でなく戸籍謄本の方が必要な私は、結局翌日旦那に郵便局まで取りに行かせました。

郵便局員にここが住所とメールで教えてもらい、自転車で出掛けた夫は、住所通りに到着するとそこはホテルだった、と言います。

ホテル周辺を移動して探すと、数ブロック先に郵便局があり、中に入ってEMSの追跡番号を見せると、ここじゃないから少し先の倉庫にいけ、と指示されたそうです。

そして倉庫に着くと、半分開いたシャッター以外全て封鎖されていて、中を見ても営業してるのかしてないのか分からない状態で、それはまるでクロネコヤマトのウンコ版だったと言います。中ではお兄さんが床で昼寝してたそうです。

とりあえず你好を連呼して、パスポートを見せて無事に書類を受け取りましたが、この一連のプロセスが、まさに中国だなと思ったのでした。

さて、無事に出生証明書と戸籍謄本を手に入れた私は、北京にある日本大使館に行きました。軍隊のようなユニフォームを着て、睨みつけてる守衛の横を通って、妙に小綺麗なビルに入りました。

エレベーターも日本製、案内も日本語、TVはNHKが流れていて、まさに小日本でした。申請書の記入方法が細かく、何度も訂正させられましたが、この細かさも、あぁ日本だなとしみじみ思うのでした。

帰りにお手洗いに寄って、中国で初めてTOTO製のウォッシュレットを発見するのでした。離れて初めて分かる日本の素晴らしさ。この空間から出たくない、と思う反面、素晴らしい経験も空間も、一人で行動してシェアする人がいないとちょっと寂しいのだな、と思いました。ちょっとしか離れていないけれど、チャニマル(娘)が恋しくなり、急いで帰宅の途につきました。

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