甘くみていた北京の大気汚染〜重度の汚染で室内待機。ヨウ化銀を使用した人工降雨の危険性と現実。

昨日から大気汚染がひどく外出が出来ません。AQI指数=空気質指数は210を超え、重度汚染です。空はグレー。曇りではなくスモッグで霞む感じです。

アプリの天気では以下の様に表示されます。

とっても、不健康なエア・クオリティ。いやーまいった。

昨日も外出していないので、少しは運動したくて、夫の職場のジムに行くことに。彼の職場には室内空気清浄機能が完備していて、建物内は汚染ゼロに近い空気を保っている。

職場に着くと、殆どのドアが赤テープで塞いであり、AQIが200を超えたから複数箇所をシャットダウンしていますと貼紙…リアルに怖いです。

大気汚染と雨の関係。空気が正常になる前には必ず雨が降る。

前の旦那(中国人)が昔こんなことを言っていました。大型連休の前とか、ビッグイベントの前とか、政府が空に大量に何かを発砲して雨を降らせて流しちゃうんだよ、だから雨の後は大体空気が綺麗。

怖いなー、本当かなぁと思っていたのですが、今日も雨が降って来ました。AQI指数は今週いっぱい最悪という予報、しかし天気予報は先2日ぐらいは雨に変わっていました。

Cloud seedingというのがあります。日本語訳は人工降雨、大気中にヨウ化銀(ヨード銀)を撒いて人工的に水分を集め、雨にするという方法です。

以下は日本学術会議農学基礎委員会農業生産環境工学分科会が2008年1月に発表した文書からの抜粋。

対外報告 渇水対策・沙漠化防止に向けた人工降雨法の推進

ヨウ化銀法は、沃(ヨウ)化銀を高温炉の火炎中で 蒸発させて凝縮発生する微小粒子を、地上または上空から高層の雲に送り込んで、ヨウ化銀を氷晶核とする氷の結晶(氷晶)を形成させ、降雨、降雪として地上に落下させる方法である。

ヨウ化銀の危険性は?

ヨウ化銀はそれ自体が弱い毒性を持ち、またヨウ素と銀の化合物であり、化学的環境汚染物質として多くの場合、動植物に好適な効果よりも害的影響の方が大きい問題がある。特に、ヨウ素は人間の甲状腺ホルモンの構成物質であり、人間には必須要素であり、また医薬品(消毒剤のヨードチンキ)として有用な作用を及ぼすが、「毒物及び劇物取扱法では医薬用外劇物に指定されており、「過ぎたるは及ばざるが如し」の例えどおり、害の方が懸念される。一方、銀については重金属ではあるが、比較的酸化し難いこともあって、環境への悪影響は比較的少ないと考えられる。いずれにしてもヨウ化銀は自然に分解するが、無毒化するには長期間を要する問題がある。

また、国内のヨウ化銀法の実験では、ヨウ化銀の使用量は 1 回当たり0.3 ~2kg であった。拡散域は撒布方式や気象条件により異なり、点源の地上発煙法では風下距離60km までから 150kmまで、最大幅は数km までから数十kmまでであった。一方、線源である気球法と航空機法ではあまり広がらず、例えば航空機法でのレーダーエコーは幅2km、風下距離20kmの棒状を呈した。これらの実験期間を通じて、人体や生態系への影響例は報告されなかった。この程度のヨウ化銀撒布では健康への影響は少ないと考えられるが、事業として実施する場合は使用量も使用回数も数十倍~数百倍となるため、健康への懸念が残る。

さらには、水棲生物や小魚に影響するとされており、環境ホルモンや重金属の食物連鎖による生物濃縮の問題もあり、ヨウ化銀使用に当たっては 注意が必要である。基本的には、ヨウ化銀の毒性に指摘がある限り、微少なりといえども大気中への放出は避けるべきである。

従って、ヨウ化銀法は、中国等の一部の国々で依然として実験されているが、上述した低効率と環境問題(環境立国)から考えて、人工降雨事業 への応用は不適であると判断される。

中国は天気をコントロール出来るのか?

Can China control the weather?

以下は面白そうなトピックだったので上記のリンクから抜粋しました。

Run by the Weather Modification Department, a division of the Chinese Academy of Meteorological Sciences, the program employs and trains 32,000 to 35,000 people across China, some of them farmers, who are paid to handle anti-aircraft guns and rocket launchers [source: Aiyar]. These heavy-duty weapons launch pellets containin­g silver iodide into clouds. Silver iodide is thought to concentrate moisture and cause rain, a process known as cloud seeding. China has invested heavily in this technology, using more than 12,000 anti-aircraft guns and rocket launchers in addition to about 30 planes [source: Aiyar].

要約すると、『農家など数万の人間を雇ってトレーニングし、銃やロケットで銀ヨードを空に撒き、干ばつや大気汚染の解決を図っている』とのことです。ちなみに文中に出てくる、”anti-aircraft gun”というのが想像つかなかったので、調べてみると戦車やこんな銃器の写真が…

OMGですね。イギリス人風に言うとHolly shit!です。前夫が言っていた事が現実味を帯びてきました。

ヨウ化銀を含んだ雨は毒性がある。流した汚物はどこに行くのか?

そこまで考えてくれていたら、きっとこのようなshort-term solutionに落ち着かないと思いますので、don’t careなんでしょうね。中国産の海産物は食べた事がありませんが、飲料水(ミネラルウオーターでさえ)の毒性が気になります。また、食物連鎖で濃縮された有機物、銀などは、巡り巡って人間に戻ることでしょう。

私に出来ることは、このマイナーなブログで発信する以外、何もないのですが…

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