中国に帰る

ディーが日本に来ています。中国での引越しを終えて、1週間滞在して中国に一緒に帰ります。

七カ月に及ぶ別居は、プラスになったのか、マイナスになったのか、結局わかりませんでした。私が勤めて稼いだお金で体外受精に挑戦できたのは、結果がどうであれ、大きな前進になりましたが。

中国に住んでいると、中国が嫌で帰りたくて仕方なくなるのですが、日本に両親と住んでいるのも、なかなかしんどかったです。私のホームはどこにあるんでしょうか。

親は親で、私や兄が結婚して家を出て、いない生活に慣れて、二人のリズムで生活しています。朝ごはん、おやつ、夕飯の時間が長く、団らんしてほぼ一日中リビングで過ごしていて、自由に過ごしたい私には、彼らの常にそこにいる存在感がtoo muchでした。

仕事をしている時は、ジムと会社で家は寝に帰っていたようなものですし、妊娠してからも、具合が悪くない限り、半日はジムにいました。つわりが始まってからは、部屋にこもってばかりでした。テレビが嫌いな私は、一日中垂れ流すようにテレビをつけるその習慣が嫌でしたし、常に誰かが家に居る、その気配というか視線というか、状況自体がそもそも、ダメだったんだと思います。一人になりたかったですし、でも外に出ると、他人がいるし、部屋にこもりきりも、気が滅入りました。

ディーは一方、気にしないタイプなので、言葉が通じなかろうが、テレビが分からなかろうが、堂々とリビングのソファーに座り、テレビを見ています。私が自分の部屋に居ても気にしない、そのまま座っているのです。嫌だったら居座らないだろうと、彼を放置してお風呂に入ってのんびりしたりしています。小さい家に4人いると、やはり息が詰まりますね。また、唯一のコネクションが私なので、全てのメンバーのアテンションが私に注がれる、という面倒な事態になっています。

もうだいぶ鬱は消えた、と思っていましたが、一番近い家族三人が集まって、私を気遣っているのに、ヒト付き合いが面倒だなと思ってしまう私は、やはりちょっと病気なんでしょうか。それとも妊娠のホルモンか、確かに精神的に不安定な日々が続いています。

ディーには、チャンポンは10秒前までご機嫌だったのに、突然mother fuxxxx!!ってなっちゃうよね、と冗談で言われました。彼はこのジョークがえらい気に入ったようで、『I’m fine, fine, fine, fine, fine, …mother fucxxx!!!』という歌を作って、ずっと歌っていました。

確かに、普通にしてるんですが、突然すごく腹が立つんですね。気持ち悪くて、でも優先席に座れなかった時なんかは、ほんとにマザーファッカー!と叫んでやりたくなりますね。こんなに感情的になる性格じゃなかったのに。

とにかく妊娠は別人になりますね。あまり周りに構えなくなります。私は何でも気にするタイプでしたが、今は自分を最優先していて、体調が悪いとか、気分が優れないとかあったら、父を足のように使い迎えに来させ、冷蔵庫にある物は何も聞かずに即食べる、というジャイアンの様な振る舞いをしています。相手に悪いな、とか思うんだけど、思わないんですね。気にしない性格の人って楽だろうなぁと思います。

ウチの気にしない夫は、妊婦で早く歩けない私を置き去り、スタスタ先に行き、後で気付いて帰ってくるという事を繰り返しやります。まぁ彼はちょっとアスペルガーっぽい部分があるので、ただの気にしないというより、もっとハイレベルな自分中心でありますが。

日本に着いたその日も、飛行機が遅れたのもありますが、23:00ぐらいに羽田をやっと出て、地元に12時過ぎに着きました。携帯電話も繋がらないし、いつ着くのかも分からないし、ソワソワする父をなだめて、近所の駅まで迎えに行きましたが、私がイギリスに行った時は、空港に着く時間を指定されたのに、逆の時は自由かよ!とかなり腹が立ちました。私が元気だったり、父が若かったらいいんですが、70過ぎのジイさんに、深夜に車を出させるのは人として婿としてどうなのか、と思いました。言っても刺さらないんですけどね。

彼は、中国に1日前に着き、翌日に引越しを強行し、夕方に北京から羽田に飛びました。常識的に考えるとキチガイですけど、彼に言わせると、良くやった!ボク、なんですね。こういう人に刺さる様に伝えるにはどうするのがベストかと、毎回何かあるたびに思います。

引越しも、ちゃんと場所ごとに箱を配置してね、と再三言ったのに、入口に全て積み上げて終わらせたそうです。家に着いてびっくりしないでね!と笑う彼に絶句し、ワタシ何回も言ったよね?と怒ると、そんなことやってたら飛行機に乗り遅れちゃうから!と言いました。

そもそもそのスケジュールは正しかったの?もっと早く着いていれば、そんなに節約ばかり考えていなければ、楽なスケジュールで日本に来れたんじゃないの?と言うと、中国なんかでボクの時間を無駄にしたくない!とキャンキャン吠えました。

てめーの都合かよ。とブチ切れた私ですが、正論が通じない生物に物事を問うても、仲が悪くなるだけです。

とりあえず私は、ウチの父ちゃんも良い年だから、あまり無理させたくない、夜中に運転させるのも危ないからこういう時間に着くのはやめてほしい、と言い、私は貴方の両親やお姉さんや姪っ子に全部考えてお土産買って行ったけど、アナタなんにも持って来なかったよね、実家に泊まるのに。と言い、自分の両親の負担になることはしないように、私には時間を選ばせて、自分は好き勝手に深夜に到着したのも、自分勝手だ、と言いました。

実際私は、羽田に泊まって翌日来たら良いのに、と思ったのに、父が気にして、可哀想だから迎えに行こうと気を利かせてくれたのです。彼はうちの両親から好かれてるのに、その好意をちゃんと返さなきゃ、とは思わないんですねー、お国柄?人間の問題?

こういう事をすると、自分も相手を大事にしなくていっかと、思ってしまうのですが、そんなんじゃ良くないかな、でも夫婦なんてこんなもんなのかな?などと、色々考えてしまいます。きっと彼は何も考えてないけど。

不安は残りますが、実家よりは彼と2人のが気楽だし、日中は彼はいないから家でのんびり出来るし、まーいっかなと、中国再チャレンジすることに決めました。明日、北京に戻り、恐怖の新居に行きます。

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