The power of introverts?

人間の適応能力はすごいもので、2週間前は中国にいて、話すのは夫だけ、その夫がムカついてしょうがなく、グチグチネチネチ文句を言っていた私が、今は東京に通勤しています。

スーパーセンシティブな私が1時間の満員電車通勤をしているのです。私の人生ではあり得ないことですが、中国にいるよりマシ、という選択肢です。

夫は中国で忙しく仕事をしているらしく、同僚にはヨメが日本に帰ってしまったと少しずつ話しているそうです。すると口々に、「分かるよ、奥さんの気持ち…」と言って貰っているとのことで、やはり人間の住む場所ではなかったなと、確信しています。

同僚の奥様達には、私達がもっと誘ってコミュニティに入れてあげるべきだったワ!などとも言われるそうだが、おーきなお世話です。私はひとりのが居心地良かったのです。

金持ち外人奥様サークルの中には日本人の方も居たそうですが、特に行く機会になりませんでした。日本人に会っても、その人が良い人か分からないし、でも、メインの理由は自分を他人と比較したくないからです。

自分の夫が趣味や外食にお金をかけるタイプでないのに、着飾れない私が頑張ってワークショップなどに行っても、自分が惨めになるだけです。駐在員の奥様はみんな良い生活をしています。私は、みすぼらしい生活をしていました。

それに、外人の綺麗な人達に私の容姿が溶け込める訳でもなく、なんかしっくりこなかったのです。

私の悪い習慣で、海外に行っても日本人と敢えて会う機会を持ちません。日本人がやだ、とか、そんなんじゃないんです、ただ、同じ人種で集まらなくてもいいかな、とうっすら思うだけで、でもこれは海外で長続きしない理由のひとつだろうとは思っています。

自分の言語で話せないのは、長期的にはストレスが溜まりますし、思いは心から日本語で湧き出るので、それをこうやって文字に紡いだり、何かしらアウトプットしないと、でどころがなくなってしまい、心の中に蓄積するからです。

しかし、異国で新しい人間関係を構築するのも疲れるのです。その一歩が、出ないのです。

私は内向的な人間ですが、他人からの評価は、”パンチがある、ストレート、キツイ、毒舌、生意気” などで、本人の分析と大きなギャップがあります。

中がソフトで傷つきやすい人ほど強がる、なんて言いますが、最近になってそんなこともねーな、と思います。

内面も柔軟で、外もソフトな人も沢山いるからです。私は自分なりの経験から、このようにキャラ作りをする方がウケが良いと思って、後天的にキツイ突っ込みをする人間になりましたが、ディーといると、色んな自分になれて楽です。

落ち込んだり、笑ったり、バカになったり、動物になったり、ヨメになったり、母になったり、駄々こねる子供になったり、彼に気を遣わなくていいというのが、素晴らしい事だと、居ないと気付きます。いると、うざいのですが。

会社では、フリー過ぎてコイツ頭いかれてんな、ときっと思われていますが、ラッキーにもヒトの繋がりで就職する事が出来ました。こんなにコネクションの薄い人間嫌いの私が、コネで仕事を貰うなんて、人生は皮肉なものです。

中国に行く前の数ヶ月は失業保険をマックス貰って主婦をしていましたが、会社都合で退職する前は中国系の外資の腐敗した会社に勤めていました。

ボスは中国人の女性で、この彼女=ババアに嫌われた人は嫌がらせを受けて退職、が日常茶飯事の異常な会社でした。

私も被害者の一人で、私は労基に相談後、社労士も交えて面談中にヒステリックに罵られクビ、その次にターゲットになった三人が、ババアに耐えかねて1か月毎に退職し、三人は結託して同じスタートアップ企業に入り込みました。

まだ増員が必要、という時に、そういえばあのババアに喧嘩売って辞めたイキのいい奴いたね、と私に白羽の矢が立ちました。

六本木の一等地にある綺麗なオフィスで、今まで働いた会社の中では一番ゆるいです。なんでこのタイミングでこの話が来るか、人生は本当に、皮肉です。

少ない人数なのでフラットですが、私のペルソナがフランクできつい女なので、誰も私が鬱持ち、HSPなんて知りません。

引っ張ってくれた一番仲の良い上司には、実は傷つきやすく、騒音や雑音が苦手なんだ、と言うべきだと、HSPのリンクを送ってきた先輩に言われましたが、そんな簡単に自分の弱みを言えるほど、世の中出来ていません。

その上司とお茶をしている時に、ババアの近況を聞きました。なんでも当時私と良く話していた男性社員が、ババアのやり玉にあがっていると聞きました。

彼は、朝起きれないらしく、そういう症状のでる病気も実際あるようで…私は他人事なのに心が痛くなりました。

自分の症状はグーグルなどで調べて理解しようとしますが、他人のビョーキには無関心なものです。世の中には、世間に認知されない、でも世間に適応しづらい症状を持つ人が沢山いることでしょう。

でも、世間的に”弱い”とタグ付けされない、所謂メンタルの強い人達は、弱い人への理解が足りません。

私はその上司には恩があり好きですが、朝起きれない彼の病気に関して、「自分でボクは病気なんで、って言い訳されたら、もう俺に言う事は無いよね。ハイ、じゃあ頑張って病気治してね、って言うしか無いよね」と言っていました。ちょっと悲しかったです。

これが一般的な反応で、ナイーブで繊細で、色々気になってしまう人は、難しいのです。人前に出たり、プレゼンしたり、人と交渉したり、仕事を取ってくる仕事なんて、到底無理でしょう。

じゃあ内向的な人間は一般的な仕事は出来ないのか?そんなことは無く、introvert=内向的な人間にも向いている仕事は沢山あります。

私の好きなスピーチでアメリカの作家で弁護士の、スーザン・ケインの”The power of introverts”というのがあります。

このスピーチでは、どれだけ内向的な人が外向的な人達の為に作られた社会でしいたげられているか、が話されています。

最初にスピーチを聞いたのはニュージーランドにいた6年前、目からウロコでインスパイアされた私は、母親や友達に紹介しましたが、まだその当時は内向的な人間というタイトルのスピーチは、魅力的に聞こえなかったと、思います。

時代は変わって昨年、ディー(イギリス人の夫)の職場で、職員のトレーニングがあり、スーザンケインのスピーチと本が紹介されたそうです。良い物は広まっていく、という事です。

普段私の話を流しながら聞いているディーは、勿論私のリコメンドなんてハナクソ扱いしますが、インフルエンサーの講習には耳を傾け、勧められた本も買いました、それがスーザンケインの ”Quiet” 邦名「内向的人間の時代」でした。

私は久しぶりに目にした彼女の本に感動し、読みなよ!と勧めましたが、彼は一向に手に取ろうとしません。

彼はextrovert=外向的な人なので、一瞬のstimulation=刺激にはexciteしますが、長続きせず、次の刺激に流れていきます。

彼女の本は英語が難しいので全然進みませんが、満員電車で座れた時に3行読んで寝ています。周りの人が気付いて、この人なんでこんな洋書読んでんだろ?と思って手に取ってくれたらいいな、と浅はかな期待をしながら、草の根活動をしているのです。

世界の内向的な人が、一番能力が発揮できる世の中になれば良いなと思って

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