上海っていいな。

ディーの上海出張について行くことになりました。普通だったら駄目でしょうけど、中国は色々ゆるいので、私の交通費自腹で帯同OKになったとのこと。

北京から新幹線みたいなのに乗って、4時間半かけて虹桥空港に隣接している駅に向かいます。

以前も北京あたりから新幹線に乗った記憶がありますが、当時はその強烈さに大変ショックを受けて、もう二度と中国の列車には乗るまいと心に決めていましたが、つい先日彼が出張で蘇州を往復した時も、そんなひどくなかったヨ、と言っていたので、どんだけ神経図太いんだろうこの人と思っていましたが、ホント案外平気でした。時代は変わりましたね。

お昼過ぎにタクシーで職場に迎えに行って、そのままターミナル駅に向かう予定だったので、二人分のお弁当を買っておこうと…しかし弁当といっても、日本のみたいにご飯とおかずがバランス良く彩りよく可愛らしく入っているものなんて無いので、今日何が食べたいかなーと考えた時に、四川料理が浮かんだので、ピリ辛ばかり三種選んで出前を呼びました。

中国はご飯もおかずも麺類も、大抵長方形か円形のプラスチック容器に入ってきます。山積みになってビニール袋に詰め込まれた、匂いをプンプン放つランチを抱えて、人の波をかき分けてゲートを通りました。三列二列の二等席で、二人で座れて良かったね、と一息ついた私達は、早速弁当を食べ始めました。

ニンニクと唐辛子がくせーのなんの。ビニール袋の音もガサガサするし、私達が一番匂いもノイズもたててました。でも、昔はみんなこんなだったんですよ。

ヒマワリの種を大量にかじって捨てたり、ちっちゃいミカン食べて皮を床に放ったり、八角の匂いのきつい何か煮たのを食べたり、トランプで博打したりとか、みーんな好き放題していたのに、今の中国の若者達は、大人しかったです。ゲームをしてる人が多かったかな、なんで中国のゲームってオンライン参加対戦型が人気なんだろう、あんなに協調性なく自己主張の強い人達なのに…チームプレーが好きなのかな

お喋りがうるさいオババとか、電話を大声でしてるおっさんも居ましたけれど、概ね日本の新幹線の様に過ごせて、拍子抜けしました。また、駅に着いたらそのデカさとモダンさにまた驚きました。

上海に来ていたのはおよそ15年前、一番最近でも10年前になります。最後に来た時は母親と上海観光をした思い出があります。いつ来てもいい印象の上海。

ホテルに向かうタクシーで街並みを見ても、あんまり中国にいる気がしません。気づいたのは、漢字が少ないんです。

北京は共産党の総本部なので、中国らしさが満載で、非常に保守的です。昔、中国人の知り合いが言っていましたが、英語を読める人は少ないし、政府関係の人間に目を付けられるから、お店の名前は西欧料理でも当て字で漢字になおさないといけないと。なるほど北京では未だに英語のみの表記は非常に少なく、街中は中国漢字うじゃうじゃです。

色使いもそうで、北京では赤い横断幕に黄色い文字が定番。大体現実とはかけ離れたスローガンが掲げられていて、見るたびにケッと思います。

一方上海は、もちろんエリアによりますが、私達がステイしている部分は小樽のような雰囲気で、運河じゃないですけど、川ではない整備された水路があり、スローガンのない芝生の公園があり、教会があって美術館があって、街並みが美しいのです。

数日訪れるだけでも、風光明媚な場所はいい印象が残ります。住むとなったら、もっともっと心理に影響するのです。

週に1,2回しか外を歩けない大気汚染や、窓の外から見る汚い景色は、私が考える以上に心理的にマイナスな作用をもたらしていました。

北京の家は一階がレストラン街で、出前のオーダーを待って、店頭でたむろしている配達員が10人くらい常にいるのですが、暇を持て余して携帯でゲームをやりながらタバコを吸って、ハンドルに足を乗っけてバイクに寝そべり、ガハガハ笑いながら大衆音楽を聞いてお喋りをして、それがあちらにもこちらにも発生しているのがウチの景色ですが、タバコで窓を開ける気にもならないし、大前提として青空が見えないのは気持ちが塞ぎます。上海の空気は北京のそれより、よっぽどマシでした。久しぶりに開けた空を見ました。

中国にいる気がしないねと話しながら、ウキウキしながら上海の街を散歩しました。

信号で車が止まって歩行者を優先する、無闇にクラクションを鳴らさない、英語が通じる、英語を話す外人に嫌な顔をしない、色使いがあまり中国っぽくない、どれも、北京に慣れた私達にとっては目から鱗でした。

いる人間の様子も違います。特に男性ですが、日本人っぽい姿形の人が多い。割と小柄で華奢で、髪が長めで、中国角刈りをしていない…北京の中国人男性は、みんな見た目似ています。大柄でぽっちゃりで、四角い頭で、大体チーマーみたいな上下ジャージ。それでもテスラに乗っていたりするから頭に来るのです。上海の人達は、もう少し洗練されているかな、見ててうげっと思う人が少ない。

上海だったらもう少し長続きしたかもね、とディーが言いました。

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